鍼灸刺激と筋紡錘－ラット下腿における経穴と筋紡錘の関係

摘要

【目的】知覚神経を備える筋紡錘は、その分布（数?局在）が一様でなく、それぞれの骨格筋で異なる事が知られている。 今回、筋紡錘が鍼灸刺激の受容器として働く可能性を検証するため、実験動物の下腿骨格筋にみられる筋紡錘の組織学的特性を調べ、筋紡錘と経穴との相関について調べたので報告する。 痉椒ā縮D系ウイスター系ラット（日本SLC）各6匹を対象とした。 エーテル深麻酔下で、左心室より4％パラホルムアルデヒド液による港流固定後、前脛骨筋?長胱骨筋?後脛骨筋をそれぞれ摘出した。 再固定後洗浄，脱水，型の如くパラフィン包哩し厚さ8～16ミクロンの連続切片を作製、HE液またはマッソントリクローム液にて染色した。 経穴相当部と非経穴部の切片を任意に選択し、筋紡錘の分布を光学顕微鏡にて観察、比較した。