勤労専門学校生における学習関連尺度の検討入学選抜方法との関連にういて一

摘要

【はじめに】大学と異なり習業時間の短い専門学校には勤労学生が多く見られ、また入学時の個人的背景も多様である。 本研究ではこれらの学生に、より良い学習指導を行うため探索的質問紙調査を行い、学習関連尺度を作成し、入学時の選抜方法との関連を検討した。 【対象と方法】質問紙は倫理委員会の承認を得て、K専門学校鍼灸系の学生306名を対象とし、試験等イベントを避けた2007年4月下旬に実施した。 有効回答は281名（91．8％）で、無職等の採択基準を満たさない者を除いた237名（男性161名、女性76名、平均29?0±7．5歳）（1年生77名、2年生82名、3年生78名）で検討を行った。 質問紙は個人特性、生活、学習、仕事の4分野67項目で、5件法と記述で回答するよう構成され、記述統計、因子分析、信頼性分析、対応のないt検定、相関分析、分散分析の統計処理を行った。