鍼灸刺激が自律神経に及ぼす影響鍼通電·透熟灸·温筒灸による違い

摘要

【目的】我々はこれまでに鍼刺激が自律神経に及ぼす影響を報告してきた。今回は刺激方法による違いを調べるため、鍼通電、透熱灸、温簡灸を下腿前面へそれぞれ行い、R－R間隔変動の高周波成分（HF）、心拍数、皮膚血流量、血圧から鍼灸刺激が自律神経に及ぼす影響を検討した。 【方法】対象は健康成人10名（男性7名、女性3名平均年齢27．9歳±4．6歳）とした。 仰臥位で30分安静の後、右足三里付近のモーターポイントへ刺激を行い測定した。 心電図はCM5誘導で記録した。 血圧測定には非観血式連続血圧計を、皮膚血流測定にはレーザードップラー血流計を用いた。 記録開始後2分後より各刺激を加えた。 鍼通電はステンレスディ'スポーザブル鍼20号50mmを10mm刺鍼し、感覚閥値の3倍の電流値で6分間の通電（頻度1Hz、パルス幅500uS）を行った。 透熱灸は点灸用上級もぐさを使用、半米粒大0．3h唱とし、12秒間隔で2分間、計10壮行った。