リコーのCSRの考え方と取組み--「三愛精神」による経営で社会から愛される企業へ

摘要

今，企業が問われていることは，利益至上主義からの脱却である。 企業ほ発足する時から，すでにさまざまな制約を受けている。 その制約をまっとうすることが企業の社会的責任を果たすことになる。 そして企業の規模が大きくなると，その企業の事業遂行活動の及ぼす影響範囲，影響力は拡大し，ステークホルダーからの企業に対する要請も多様化し，強まる。 しかし，企業が持続的な発展を遂げるには，事業目標を達成するとともに，このようなステークホルダーから愛され，存続が望まれることが不可欠となっていく。 そのためには，企業は義務としてそれらに対応していくのではなく，より積極的な態度で，企業自らの社会的責任として高い目標を設定し，取り組む必要が生じている。 当社において，企業の社会的責任という観点から見て決して十分な取組みができているわけではないが，当社の考え方，体制，取組み状況を以下に詳解する。