生産,15万トン台に落ち込む

摘要

2012年のイソプロピルアルコール（IPA）の生産は前年比10．0％減の15万2022トンとなり，2年連続で前年比マイナスとなった。2007年に国内メーカー3社の合計年産能力に相当する19万トン近くが生産され，2008年は15万トン台へと急減。その後，2010年には18万トンに迫ったが，再び15万トン台に落ち込んだ。主要需要先の塗料や印刷インキ業界が生産を減らしていることや，IPAの輸出が2割近くも減少したことが響いた。こうした業界環境のなかで三井化学がアセトン法の年産6万トン新設備を2013年2月から稼働させており，企業間競争が一段と厳しさを増すこと になりそうである。