エレメントフリーガラーキン法による三次元異材接合体の応力解析に基づく接合界面端角部における特異応力場の強さに関する評価--界面幅および接合材料高さと特異応力場の強さの関係

摘要

エレメントフリーガラーキン法は，Belytschkoらによって発表された論文に端を発し，近年において様々な研究が行われている．矢川らによる研究では，エレメントフリーガラーキン法における境界処理の方法に対する検討，Heuinger-Reissnerの原理に基づくenrichedmesh free methodに関する並列処理の研究やHu-Washizuの変分原理を用いたenriched free mesh methodによる高精度エレメントフリーガラーキン法の開発等が挙げられる．様々な数値解析手法のうち，解析対象を要素分割し解析を行う方法（境界要素法や有限要素法等）では，要素辺で共有する節点を設ける必要があり，要素分割の際に配慮が必要となる．これに対し，エレメントフリーガラーキン法では積分用のセルは用意するものの，セルの辺上において共有する評価点を用意する必要はなく，解析対象内に評価点を散在させることで解析を行うことができる。