富士通が提唱するSOAベースのシステム構築--SOA体系を新たに確立

摘要

スピード経営を実現するため、マネジメント、開発、製造、営業、サービス、物流などのそれぞれの現場で、業務スピードの向上や判断力の高度化が求められている。 しかし一方で、システムがその変化に追従できていない現実がある。 30年近く稼働する基幹システムが経営の足枷となっているケースも多く、「20世紀型の企業内システム成長モデルはすでに破綻したと言っても過言ではありません」と富士通の薮田和夫氏は指摘する。 そこで注目されるのが、システム全体をサービスの集まりと捉え、ハードウエア/OS/言語に依存せず、サービスバスを通じて自由に連携できるSOAの考え方だ。 ただし、複雑、肥大化したサブシステムをすべてーから作り直すわけではない。 既存システムを活かしながら、段階的に変更していくのが本来のSOAである。 薮田氏は具体的に、富士通が手がけてきた事例の一部を紹介する。