2006年3月5日から8日にカナダ·トロントのコンベンションセンターでカナダ探鉱者開発者協会(Prospectors&Developers Association of Canada;PDAC)の2006年年会が行われた.PDACは,1932年に創立された協会で,毎年3月にトロントで年会を行っている.この年会は,ジュニアからメジャーまで鉱物資源の探鉱者や開発者が集まる世界最大規模の会議で,今年の会議ほ14,000人以上の参加者を集めた.この年会では,様々な資源開発に関わるセッションや学会や大学の主催するイベント,ショートコースやワークショップが行われ,鉱物資源の開発に関する技術的,経済的,社会的テーマが話し合われた.しかしながら,この年会の最も大きな特徴は,鉱山会社同士の情報交換や鉱業権の売買に関する話し合いが行われることである.各鉱山会社は自社の鉱床·鉱徴地を宣伝するためブースを設営しており,Core Shackと呼ばれる特別のブースで鉱石のボーリングコアを展示している.また個人の探鉱者が自分の探鉱地の鉱石標本を並べるProspectors Tentも設けられている.今年の年会では約450の展示が行われ,各国の鉱業振興協会(写真1)や鉱業官庁,地質調査機関(写真2)も,投資を呼び込むためにブースを設営して,それぞれの国の鉱物資源の宣伝活動を行っている.日本からはJOGMECがブースを出しており,またJICAの行った「モーリタニア?イスラム共和国鉱物資源開発戦略策定プロジェクト」のブースも設営された(写真3).
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