トヨタ生産·物流方式をベースにしたWMS構築で物流品質を向上

摘要

自動車関連部品などの製造を行うA社（図表－1）は，全国6か所に工場を持つ大手メーカーである。 同社では工場で生産した製品の保管場所として，一時保管のための工場倉庫（図表－2）と，別の離れた場所に外部倉庫を所有している。そこでは大量かつ多種多様な製品の管理を行っており，倉庫の荷役作業には35台のフォークリフトが使用される。 また，外部倉庫へはトラックによって製品が輸送されている（図表－3）。 倉庫へ運ばれた製品はA社独自のラック（編注·ここではフォークリフトで運搬するスチール枠のカゴ型ボックスパレットのこと）に入れられ，製品番号，仕向け情報などを含んだ入庫札を貼付。 その後フォークリフトで搬送され，倉庫内に平置き·段積み保管される。 製品を入れたラックの保管場の床には，区分け用の白線が引かれ，ロケーション番号が付けられており，作業者が目で見て分かる仕組みが工夫されている。