脳の核医学分子イメージングの潮流

摘要

近年、基礎生命科学や生体医工学の飛躍的進歩により、PETが遺伝子改変動物を用いた基礎研究や医薬品の開発に利用する機運が世界的に高まっている。 本シンポジウムでは遺伝子改変動物を用いたPET研究の実際から、覚醒霊長類を用いた薬物評価さらには新しいアミロイドトレーサーの開発から、臨床研究の方向に関して広く可能性が議論される予定であるので、それらの導入として現在の脳の核医学分子イメージングの役割を概観したい。 特に2006年には米国FDAから発表された探索的INDガイダンスとの関係を概説する。