喘息? COPDの吸入療法における患者教育の動向

摘要

今曰,気管支喘息や慢性,塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease ： COPD)では,吸入療法を 主体とする薬物療法が行われているが,治療の継練性や吸入手技など課題も多い.慢性疾患である喘息とCOPD においては，これらの課題を克服するために患者のセルフマネージメン卜能力を向上させることが肝要となる. 患者教育は，喘息? COPDの管理目標達成のためには欠くことができない重要なステップであり,患者教育の実 施によって,医師と患者間での適切な情報共有，円滑なコミュニケーシヨン,セルフマネージメン卜の支援が可 能となり，その重要性は計り知れない.本稿では，吸入療法における患者管理の重要性と,近年,IT技術を背景 に発展する患者教育?セルフマネージメン卜法の最近の動向について述べる.