高齢者内科疾患診療の最前線

摘要

日本は世界でかって経験されたことのない高 齢化社会を迎えつつある.高齢者の定義は，世界保健機関（World Health Organization ： WHO)の定義，日本老年医学会の定義の両方とも65 歳以上の人のことを指しており，65-74歳を前期高齢者，75歳以上を後期高齢者としている. 2008年10月の時点で，本邦における高齢者は全 人口の22%，後期高齢者は10%を占め，内科受 診者の多くが高齢者となっている.このような時代に，加齢に伴う疾患の特徴を知ることが日常診療のレベルアップの一助になると考え，本セミナーを企画した.