ぺグィンターフェロン，リバビリン併用療法後の再燃に対し，天然型インターフェロンひ投与を行い著効に至つたC型慢性肝炎の1例

摘要

症例は42歳時にぺグインターフュロンa-2b,リバピリン併用療法を48週行ったC型慢性肝炎の男性。HCVウィルスはジエノタイプlb,ウィルス量は高値。肝組織はA2F3。併用療法開始16週後にHCVRNAは陰性化したが，併用療法終了12週後に陽転し，トランスアミナーゼも高値を示した。肝炎の鎮静化，肝癌発生の抑止を目的に天然型インターフェロンalpha の投与を開始した。投与12週後にウィルスは陰性化し，トランスアミナーゼは正常化した。経過を見るためィンターフェ口ン投与は28週で中止したが，ゥィルスは陰性のままでSVR に至つた。ジヱノタイプlb,高ウイルス量のC型慢性肝炎ではィンダーフエ口ン単独投与でSVRを得るのは1割に満たない。当症例では一番強力な治療後にィンターフェロン単独投与を行い，SVRを得ることができた。この治療法は難治症例における成与できる可能性が示唆された。