才キサリブラチンによる末梢神経障害の原因と対策免疫学的な観点を中心に

摘要

FOLFOX療法は高い効果が証明され進行·再発大腸癌に対する1次治療治療薬として，最近では補助化学療法としても多くの患者に投与されている.また近年分子標的薬剤と併用してさらに高い効果が示されてきた.しかしここで使用されるoxaliplatin (L-OHP)特有の有害事象である蓄積性の末梢神経障害が治療継続における制限因子，Dose limiting toxicity (DLT)となっている.発症のメカニズムに関しては明らかでないがL-OHPによつて起こるchannelopathyが中心とされている.治療はカルシウム/マグネシウム塩，漢方薬ゃ抗痙攣薬などがあげられる.われわれの経験から免疫学的な関与およびPSKによる効果を考察する. 癌化学療法ォキサリブラチン大腸癌末梢神経障害PSK