アメリカ第35回 Global Health Council国際会議からみえる日本の課題

摘要

2008年5月27日から31日までワシントンのOmni Shorehamホテルで開催されたGlobal HealthCouncil年次大会に参加する機会を得たので,あらましを報告したい.今年のテーマは"community health"であった.参加者数は2,000人を越え,参加国数は30以上であった.スポンサーにはBill &Melinda Gates財団,製薬会社のAbbott Fund, Merck, Novartis等の民間企業やNGOの名前がみられた.この組織の年次総会は純粋なアカデミック学会とは少々趣を異にしていてconvener, connectorと称している.会議では合計8つのパネルが4日間にわたり開かれ,ワークショップ,ラウンドテーブル,ポスターなど多彩なプログラムが組まれた.発表演題は選択過程を経て採択された350題であった.