肢帯型筋ジストロフィーの心障害

摘要

肢帯型筋ジストロフィー(limb girdle musculardystrophy : LGMD)は,「進行性に四肢近位筋優位の筋萎縮,筋力低下を示す遺伝性筋疾患で,病理学的に骨格筋の壊死·再生を主病変とする」という特徴を有する疾患の総称である.したがって,実にさまざまな疾患がLGMDという範時のなかに含まれている.このような雑多な集団を遺伝形式の違いおよび原因遺伝子で分類したものが表1である.常染色体優性遺伝形式を示すものをLGMDl型,劣性遺伝形式のものをLGMD2型と分類している.