慢性肺動脈血栓塞栓症の急性増悪による急性循環不全た対し外科的治療にて救命し得た1症例

摘要

主訴：胸部圧迫感，呼吸困難増悪。 既往歴：平成3年，高血圧と左室肥大を指摘。 現病歴：平成7年頃より時々呼吸困難，胸部圧迫感を自覚していたが，症状が安静にて軽快していたため放置していた。 またこの頃に心電図にてⅡ，Ⅲ，aVfで陰性丁波を指摘されていた。 平成17年10月25日夕方頃より胸部圧迫感と呼吸困難を認めた。 一時的に症状軽快していたが，10月26日昼過ぎにも同様の症状を認めたため近医を受診。 心電図にてⅢ，Ⅲ，avfで陰性丁波を認めたため急性冠症候群が疑われ，当院救急外来を紹介受診。