福祉医療サービスの仕組み

摘要

サービス利用の目的は，福祉医療サービスを利用して患者や家族がよりその人らしく生活していけるようになることである．福祉医療サービスを社会資源の一部として捉え，活用上の視点を述べ，医療ソーシャルワーカーの活用，病診連携，地域医療と緊急時の入院先，多様な生活ニーズ，下部尿路機能障害を有する人が活用できそうな直接的な社会資源と周辺の社会資源を紹介する．とくに，平成18年4月から施行される自立支援法の制度活用を左右する障害区分の判定には主治医意見書を要し，サービス利用の決定に際し医師の役割が重要となってきている．