わが国における漢方医学教育の取り組みコア·カリキュラムの標準化についての勘案~

摘要

近年のわが国における医学教育の改革の流れの中で、2001年に医学.歯学教育の在り方に関する調査研究協力者会議(文部科学省主催、高久史麿座長)から、「21世紀における医学-歯学教育の改善方策についてー学部教育の再構築のために-」の別冊として「医学教育モデル.コア-カリキュラム-教育内容ガイドライン-」が提示された。その中で、卒業までの到達目標として『和漢薬を概説できる』が記載された。すなわち、すべての医学生は、卒業するまでに東洋医学の基礎を習得しなければならないことになったのである。1895年の第8回帝国議会において漢方医学存続法案が否決され、漢方が開業試験科目から外さ