術後障害とQOLどのように考え，どのように評価するか

摘要

高齢社会の到来により，男性の62%，女性の46%が生涯でがんに罹患するとされている（がん情報サービス：http://ganjoho.jp/public/index.html).他方，がんにかかわらず，診の普及，診断や治療技術の向上により，疾病を克服し，その後も長期生存の得られる例も多く認められるようになった.疾病の罹患，また疾病の初期治療として実施される手術療法をはじめ，付随して実施される薬物?放射線療法は，何らかの身体的あるいは心理?社会的な影響を伴う場合が多く，これらには長期にわたり，患者に影響を及ぼす事象もめな.