2群リンパ節にskip転移を認めた分化型粘膜内胃癌（m癌）の1例

摘要

診断方法の発達，鏡視下手術·内視鏡治療の発達もあり治療方法がその選択の幅を広げてきた。今回，分化型の粘膜内癌で2群リンパ節転移（No．8a）が陽性であった症例を経験した。 しかもリンパ節転移は1群リンパ節に認めず，No．8aへのskip転移であった。 検索し得た文献では，径3cm未満の粘膜内胃痛でskip転移を認めた例は無かった。 稀な症例であり，若干の文献的考察を加え報告する。