右房内へ進展した再発下大静脈原発平滑筋肉腫に対し 腫瘍切除ならびに下大静脈内ステン卜留置を行った1例

摘要

はじめに下大静脈(inferior vena cava ： IVC)原発平滑筋肉腫の治療は,外科的切除が'基 本である.まれな疾患であり,遠隔期に再発する ことも多い.治療法について十分なコンセン サスは得られていないため,症例ごとに治療法を 検討せざるをえない状況にある.われわれは79 歳の高齢女性の右房内進展を伴う再発IVC原発 平滑筋肉腫に対し,腫瘍切除とステント留置を行 い救命しえたので報告する.