名城大学薬学部における長期実務実習に備えた薬学共用試験OSCEの実施

摘要

6年制薬学教育では，社会のニーズに応え，質の高い薬剤師を育成するために，これまでの見学型実務実習から参加型の長期実務実習を目指している．参加型の長期実務実習では，免許をもたない学生が調剤業務や服薬指導を行うことになる．しかし，薬剤師法第19条「薬剤師でない者は，販売又は授与の目的で調剤してはならない．」や同法第29条の「第19条の規定に違反した者（医師，歯科医師及び獣医師を除く．）は，3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し，又はこれを併科する．」により，参加型実務実習を実施するための条件整備が必要である．