曰本の大学から英国の大学ヘ

摘要

筆者はまだ博士号取得5年目という極めて経験の浅い大学教員であるが,幸いなことに日本とイギリス両国の大学に教員として働く貴重な機会を経験している.海外の大学に留学生,または客員研究員などとして滞在したことのある読者が多いと思うが,やはり教員になってみないと見えてこない部分もあるので,筆者なりに解説したいと思う.なお,日本といっても筆者が経験しているのは東京大学(留学生,助教,講師という立場)のみで,イギリスの場合はサセックス大学(ポスドク),ヶンブリッジ大学(客員研究員)とリヴアプ一ル大学(准教授)など極めて少ないサンプル数なので,議論に偏りがあるかもしれない.