女川、福島第二、東海第二の3発電所が東日本大震災を乗り越えた背景

摘要

筆者は二〇二年四月二七日に東海第二、五月一六日に女川を訪問し、現地での対応を伺うことができた。福島第二には二〇一一年一一月三〇日に原子力安全保安院の意見聴取会メンバーとして現地調査を行った。津波によって壊れた電源盤、火災を起こした電源盤、水につかった建屋など被害の状況を実際に見ることができたのは貴重な経験であった。現場を見ることの重要性を改めて感じた。いずれの原子力発電所においても、発電所長を中心として原子炉の安全を確保するため様々な活動がなされている。本稿では、地震と津波に対する八基のプラントの対応から見えてくる課題と教訓を考えていく。