DDSを基準信号源としたFractional-N PLLにおけるスプリアス抑圧手法

摘要

Fractional-N PLLは，△∑変調器と整数分周器を組み合わせて動作する分数分周器により，位相比較周波数を維持したまま周波数分解能を高めることができる．しかし，位相比較周波数の半分の整数倍における出力周波数近傍において整数境界スプリアスが発生するため，広帯域に低スプリアス特性を得ることは困難であった．本報告ではDDSをFractional-N PLLの基準信号源とし適切な周波数に設定することで，DDSとFractional-N PLLのスプリアスをPLLのループ帯域外に配置させて，スプリアスを抑圧する手法について述べる．