白熱からLEDにシフトしてすべてが解決されたと思うことなかれ！

摘要

LEDは，間違いなく革新的な光源である。その新しい光源は，単に長寿命だとか省エネだとかいう経済的な利益だけではなく，新たな日本人の人生観，世界観を切り開く素晴らしい光源になり得ると考えたい。十分な明るさを確保するだけではなく，新しい照明の価値をも生み出すことができるフレキシブルな光源なのだ。例えば，朝日のような爽やかな光とか，木漏れ日のような快適な光とか，午後のまどろむような甘美な光とか，夕日を浴びたような哀しい光…。経済的な価値を優先するのではなく，光がヒトのカラグにどう作用するのか？人間の心に響くのか？といったことを大切に，照明を考えるのだ。これまでの白熱電球や蛍光ランプなどには決してできなかった色味や明るさのコントロールが自由にできるようになった点は大きく評価できる点だ。もはや，私たちは，光を自由にコントロールする術を得たのだから，これから新しい光と日本人との未来的な生活が大いにイメージできるのである。