光源の歴史とLEDの役割

摘要

我が国では，2010年4月から改正省エネ法が施工され，産業部門や大型店舗やビルなどの大規模事業所からファミリーレストランや居酒屋などのチェーン店などにも，広く省エネ推進が展開されるようになった。また，環境共生の時流は，水銀を使用している蛍光ランプの生産使用中止（白熱電球同様）を近い将来には促すであろう。これらの光源に替わる新光源として認知され期待されているのがLEDやOLEDである。2005年まで，日本はこのLEDの研究開発で世界トップの実績形成を築いてきた。しかしこの数年，欧米諸国は日本の様相を参考に，世界市場のLED化に向け実用化研究（LED専用製品開発）をし始めている。今回の特集「LED照明の最新状況とさらなる普及への課題，期待と展望」が契機となって，LEDへの照明手法の研究に，そしてその研究により省エネで快適なるLED照明設備形態へと展開されることを切に願う次第である。