部分的時変遅延結合により誘発される振動停止現象の実験的検証

摘要

先行研究［Sugitani，Konishi，Hara，Proc. of NDES，2012］では，周期的に変動する遅延結合と変動しない遅延結合で構成された部分的時変遅延結合を提案し，結合発振器に振動停止現象が誘発されることを解析的に示した．本研究では，この現象を2個の発振器（ダブルスクロール回路）で実験的に再現した．振動停止現象が生じるパラメータ領域を解析的に導出し，実験で得られた．結果と概ね合致することを確認した．