経年無塗装耐候性鋼材を用いた高カボルト摩擦接合継手のすべり耐力試験

摘要

無塗装耐候性鋼材は気中曝露によって鋼材表面に保護性の非晶質なさびを生じ，そのさびが腐食性物質の地鉄への到達を抑制することによって腐食速度を低下させている［1］．そのユニークな機能は防食コスト抑制に効果的であり，多くの構造物で活用されている［2]．わが国の橋梁建設においても1967年に知多2号橋および村中小橋が建設されて以来採用事例が増加し［3］，内陸部を中心に多く建設されている．