一定せん断流パネルを用いた解析を主体とした鋼道路橋の設計手法に関する検討

摘要

鋼道路橋の設計体系は，初等はり理論に基づく骨組解析の結果をもとに算出する公称応力と関連づける方法により，多くの部材の基準耐荷力曲線，安全率，及び許容応力度などの規定が構築されている［1］．しかし，耐震補強構造の設計や疲労のような耐久性評価では，局所変形や2次応力の影響など，必ずしも骨組モデルを用いた計算では得られない局所的な挙動が重要となることも多い［2］［3］．