繰返し大ひずみ下の鋼材の疲労き裂進展速度式と溶接継手のき裂進展予測への適用

摘要

鋼構造物に地震のような過大な外力が作用し，溶接継手などのひずみ集中部に大ひずみが繰り返されると，低サイクル疲労が問題となる．2008年に発刊された土木学会「鋼?合成構造標準示方書耐震設計編」［1］において，鋼製橋脚の変形性能を低減させる現象としてひずみ集中部の低サイクル疲労があると明記され，その重要性は認識されつつあるといえる．