間歇水冷による10kW級太陽電池の出力向上に関する研究

摘要

我々は太陽電池表面を間歇水冷し，水の気化熱を利用することにより温度上昇を抑えると同時に，それに要する電力と水を最小限に抑える間歇水冷方式を提案し，実験的研究により，その有効性を実証した．本研究の目的は，間歇水冷による従来の研究成果を10kW太陽電池に適用した場合，どの程度の効果が得られるかシミュレーションで推測し，その妥当性を10kW太陽電池を用いて実験的に検証し，その結果，今後のメガソーラー，ギガソーラーへ間歇水冷を適用する場合の基礎データとすることである．