建設機械用多気筒ジーゼルエンジンにおける不燃気筒の予防診断

摘要

資源開発や土木建築の作業現場では，運転を継続して行なう上で，建設機械が致命的な故障を起こす前に異常を検出する診断方法が求められる．不燃気筒が発生するとオイルに燃料が混ざることによって粘度が下がる．その結果エンジン内部の摩耗が進む．燃料油の混入によるオイル粘度の低下は，これまでオイルを分析するとこによって調べられてきた．しかし，分析に長時間を要するため，簡便で迅速な診断方法が求められている．ジーゼルエンジンでは，燃料噴射口の目詰まりが原因で不燃が起こる．すなわち，燃料が供給されない気筒は不燃になる．このとき，早い段階で不燃気筒の検出ができれば，エンジンの寿命を大幅に伸ばすことができる．また，メンテナンス時の工程数を軽減できる．