チタン大手2社が高相加価値機能チタン事業強化へ、東邦チタニウム：中計で新規製品上市、大阪チタニウム：3D分野展開で航空機、医療分野強化

摘要

東邦チタニウ料と大阪チタニウムテクノロジーの両社は、中期的に高機能チタン事業分野の強化に取り組む計画である。東邦チタニウムは、高機能分野としてポリプロピレン（PP）触媒、積層セラミックコンデンサー（MLCC）外部電極などに展開しているほか、大阪チタニウムは半導体用や液晶用のスパッタリングターゲット、高純度チタンなどに進出、有力な事業に育ってきているが、最近はこれらに次ぐ、目立った高機能製品の投入がなかった。両社は中期的に柱に据えられる高機能製品を模索してきたが、大阪チタニウムが3D用途のチタン粉末合金などを投入する計画で、東邦チタニウムも新たな中期3カ年計画で具体的な製品化を目指すなど、新規な高付加価値チタン高機能材料への展開に積極的に取り組む。