りん回収を削み込んだオブン汚泥減容化技術活性汚泥処理における余剰汚泥の削減とHAP法によるりん回収

摘要

現在、生活廃水などの有機性廃水処理には活性汚泥法等の好気性生物処理が一般的であり、この処理では有機物の除去過程で余剰汚泥が発生する。 一例として、下水処理場から余剰汚泥の発生量は平成17年皮で4億3,000万tに達しており、汚泥の建築資材、緑農地利用などといった有効利用される量も増加しつつあるものの、脱水ケーキや焼却灰などで最終的には埋立処分される量も多い。 埋立処分地不足や汚泥処理コスト高騰に伴い余剰汚泥を削減する技術が望まれ、活性汚泥処理に液化処理を組み込む余剰汚泥の減容化が注目され多くの実験が行われている。 汚泥減容化においては、汚泥に含有され系外に排出されていたりんは余剰汚泥発生量の減少に伴い、物質収支的に処理水側へ移行することから、りん除去を考慮していくことが重要である。