ステインギングテストの改良に関する研究：サンプル適用における不織布使用と感覚刺激判定におけるカテゴリー評定尺度図の使用

摘要

敏感肌という言葉が一般に定着しつつある現在，敏感肌に対する関心が高まってきている。 化粧品などを使用したさいに生じる，外見的変化を伴わないホテリ感やヒリヒリ感といった感覚刺激は，自らを敏感肌と考える要因のひとつとして注目されている。 さらに感覚的に不快な刺激は商品そのものに対する安心感・信頼感を損なわせることになりかねない。 したがって，化粧品の開発において感覚刺激性を正確に評価することは重要である。しかしながら，その評価は炎症や角層バリア能の低下などのような客観的評価とは異なり，主観的なものであることから多くの課題が存在している。