微粒子ナノテクノロジー分科会の現状と今後の活動

摘要

先日，化学系の学部3回生に対する研究室紹介のツアーがあったが，いろいろな研究室の訪問を終えた学生に感想を聞くと，「どこも『なのなの』言ってて違いが分からん。 飽きた」との，極めて率直な言を受けた。 私自身，「なのなの」言っていた一人ゆえに少々の赤面を禁じ得なかったが，まさにこの数年間の大学は，「ナノにあらずんば研究にあらず」ともいえる状況にあって，また，巷にあまねく現れる「ナノテク」の言葉には，たしかに，かなり手あかが目立ってきた感がある。