Bluetooth用ベースバンドLSI 'M64110WG'

摘要

2.4GHzのISM(Industrial Scientific Medical)周波数帯を使用する周波数ホッピング方式の短距離無線システム"Bluetooth"は，今後の機器間のワイヤレス技術として大きな期待がされ，多くの企業がBluetooth-SIG(Special Interest Group)に参画し，仕様策定と製品開発を行っている。 三菱電機でも，市場の要求にこたえるため，Bluetooth仕様V1.1に準拠したベースバンドとして最適なLSI "M64110WG"を開発した。 M64110WGは，HCI(Host Controller Interface)，リンクマネージャー及びベースバンドの機能をハードウェア及び内蔵しているROMに入れたプロトコルスタックで実現するため，外部メモリを不要とし，システムをコンパクトに実現できる。 また，低消費電力のCMOSプロセスで製造することと省電力モードを備えることで低消費電力を実現している。 また，パッケージは，100ピンフラットBGA （9mm×9mm）に収め小型化を実現している。 これらの技術により，BluetoothのLSI化のキーポイントである低コスト，低消費電力，及び小型化を実現し，携帯電話，PDA(Personal Digital Assistants)，DSC(Digital Still Camera)，ハンズフリーなど各種モバイル機器やBluetooth応用製品に適している。 今後は，更なる低消費電力化·小型化·高性能化を実現するため，ベースバンドLSIとRF(Radio Frequency)トランシーバLSIのワンチップ化，及びベースバンドLSIの機能を取り込んだASIC開発に取り組んでいく。