UHF帯RFID大容量メモリタグの活用

摘要

当社では，従来のパッシブ型RFIDタグに比べて大容量の60Kビットのユーザーメモリを搭載し，かつ金属物への取付けが可能な大容量金属対応タグRF-TGM005（以下“大容量メモリタグ”という。）を開発し販売している。大容量メモリタグを用いることで，例えば生産現場等で金属製のワークにタグを張り付け，生産履歴管理や作業支援などをRFIDタグ上のユーザーメモリを用いて実現することが可能になる。またRFIDタグ上に記録する情報量の増加に伴い，情報漏えいや改竄（かいざん）等に対するセキュリティ向上が求められる。大容量メモリタグは，ユーザーメモリを1Kビットのブロックごとにリード／ライトのロックを設定可能であり，かつ独自のパスワード設定が可能であるため，高いセキュリティ性を備えている。要旨で述べた大容量メモリタグの特長を生かすことで，特に物流管理や生産現場での工程管理分野で，新たなソリューションを提供することが可能となる。