日本における清涼飲料，ビール系酒類市場一平成27年の上半期を振り返って一

摘要

上半期（1-6月累計）の清涼飲料市場は，前 年並みとなった。第1四半期は昨年の消費税増税 を控えた仮需の裏返しもあり前年比4 %減と低迷 したが，4月以降の第2四半期は増税仮需の反動 の裏返しだけでなく ，各社の積極的な商品投入も あり，毎月プラスとなり，前年並みまで戻した。 第2四半期は昨年同時期に自販機の消費税増税分の売価変更を行った時期とも重なっており，一昨 年の稼働率に及ばないまでも昨年対比ではプラスとなったようだ。メーカー別では，新製品の積極 投入を行つているキリンビパレツジの7 %増が伸 び率最大，次いでアサヒ飲料4%增，ポッカサッ ポ口 3 %増の順。コカ.コーラシステム，大塚グ ループ，ダイド一はマイナス。また，JTの飲料 事業からの9月撤退に伴う流通の採用変更も上位 ブランドにはプラスに働いた。