食品企業の社会的責任－食品中小企業のための行動指針－CSR（企業の社会的責任)における経済的側面の評価

摘要

日本経済は順調な景気回復傾向を見せ、本年は五年振りに株価が二刀七千円台に達してきた。 しかし、食品業界および流通業界では、消費の伸張度から見た場合、それを実感としてとらえにくいというのが現状ではなかろうか。 また少子高齢化社会の到来、二〇〇七年度問題（団塊世代の大量退職）を考えた場合、ますます競争の激化が予想される。 事実、食品業界では企業間の競争は高まり、メディアを通じて一日当たり二十種類を超える新製品の発表が続いている。 これは製品のライフサイクルの短縮化と同時に、企業そのもの短命化も起こりうることを指しているのかもしれない。 そこで製品の競争力の向上とサステナビリティー（持続的発展）　 経営が必要となってくる。