食品産業の環境保全対策を支える装置,技術の最前線'廃水,廃棄物処理,リサイクルから悪臭対策、co_2削減、省エネ対策まで

摘要

食品産業にとって廃棄物処理、廃水処理、排気処理、悪臭対策に加え、co2削減等の環境保全への取組みは、CSRにおけるイメージ戦略や循環型社会形成の観点からも避けて通れない課題だ。さらに近年は住宅地の造成が 工場周辺に及び、近隣への配慮から環境対策を強化せざるを得ない状況も生まれている。一方、食品リサイクル 法についても昨年7月に今後の基本方針が公表され、再生利用等実施率を平成31年度までにさらにアップさせる 目標（食品卸売業は維持）が示された。廃水,廃棄物処理についても規制対応に加え、再生資源化や有価物回収な どの取り組みが顕在化しているほか、廃水処理過程で発生するバイオガスを自社工場のユーティリティー設備稼 働のエネルギーに利用するケースも増えている。そこで本稿では、最近の食品産業の環境対策や、関連技術*装 置などにフィーチャーし、その最新動向を紹介する。