端境期を埋めるイチゴ愛飲どり技術の問発

摘要

わが国のイチゴ栽培は、冬から春にかけての促成栽培が中心であるため、イチゴ生産の端境期は7～10月の夏秋期となる。 全国主要都市でのイチゴの卸売取扱数量は年間で約15万tである（市場外流通なども加えると総生産量は20万tとも言われている）が、そのうち7～10月の夏秋期における取扱数量は、統計的な数字がないので正確ではないが、推計で7百t程度とごくわずかしか生産されていない。 しかし、洋菓子店を覗くと、一年中イチゴケーキがショーウィンドウを賑わわせている。 洋菓子店にとってはイチゴケーキは看板商品であるために、夏でもイチゴを必要としており、その需要を満たすために年間4～5千tのイチゴがアメリカ等から輸入されている。