ナミヒメハナカメムシのィンセクタリーブランツとしてのルドべキアの評価

摘要

ァザミゥマ類, コナジラミ類などの多くの微小害虫の有 力な土着天敵であるナミヒメハナカメムシのィンセクタ リ一プランツとしてのルドべキアの効果を, 雨除け栽培の トマトにおいてルドべキアを植えたプランタ一をトマトの 畝の両側に設置した区(以下, ルドべキア区とする)と無 処理区を設け検討したにルドべキアにはアブラムシ類, コ ナジラミ類, ァザミゥマ類などのナミヒメハナカメムシの 餌動物の発生が見られた.しかし, これら解動物の密度が 非常に低tゝ場合にもナミヒメハナカメムシは試験を開始した7月中旬から9月下旬まで, ルドべキア上で連続して発 生が認められ, 8月中旬から密度は上昇した.トマトには オンシッコナジラミとタバココナジラミの発生が試験期間 中連続して認められ, ルドべキア区のトマトでのナミヒメ ハナカメムシ密度はルドべキアで密度が上昇した時期以降 に高まった.一方, 無処理区ではナミヒメハナカメムシの 密度は上昇せず, ルドべキア区では無処理区に比較して有 意に高密度になった.このルドべキア区のトマトでのナミ ヒメハナカメムシの密度上昇はィンセクタリ一プランツと して栽培したルドべキアからトマトへのナミヒメハナカメ ムシの移動によるものと推察される.しかし, ルドべキア 区と無処理区のトマトに発生したコナジラミ類の生息密度 に有意差は認められなかった.