生体ィンピーダンス法によるゥシ枝肉脂肪交雑の推定

摘要

ゥシ枝肉脂肪交雑の生体時推定法を確立するため，肥育牛の最後位胸椎位の胸最長筋（以下，サ一口イン）の生体インピ一ダンス（以下，BIA)値，脂肪交雑基準（以下，BMS No.)および枝肉第6-7肋骨 間切開面胸最長筋（以下，リブロース）粗脂肪含量の相互関係を検討した.出荷約1力月前の黒毛和種肥育 牛去勢28頭および雌11頭に対し，生体左側の第1腰椎位より腹側約100mmから頭方へ25,100および 25mm間隔で同一線上の4力所に生検針（18Gx200mm)をサーロイン内部へ50mmの深さまで垂直に 差し込み，外側を電流印可，内側を電圧計測とし，インピーダンスメータ一によりBIA値を測定した.その BIA値から細胞外抵抗，細胞内抵抗（以下，Rin)および細胞膜容量を算出した.その結果，flとBMS No.およびリブ口一ス粗脂肪含量の間に，それぞれ有意な単回帰式が得られ（r = 0.70, RSD = ±1.5, P < 0.01およびr = 0.75, RSD = 土 5.3, P< 0.01), BIA法によってゥシ枝肉脂肪交雑を生体時に推定す る可能性が示唆された.