合成飼料への葉酸（pteroylglutamic acid）の添加と蚕体の応答 II：Tetrahydropteroylglutamic acid，methylーtetrahydropteroylglutamicacid及びformyl-tetrahydropteroylglutamic acidの蚕体分布

摘要

葉酸化合物はそのプチリジン環の酸化状態により1）酸化型葉酸およびその誘導体　2）還元塾葉酸およびその誘導体に大別することができる（森田．岸本，1980）。 1）はpteroy上g1utamicacid（PteG上u）及びそのポリグルタミン酸（PteGlu_n），10ーホルミル誘導体であり，2）はdihydropteroylglutamic acid（H_2PteGlu），tetrahydropter。 ylglutamic acid（H_4 PteGlu）及びH_4PteGluに種々の1炭素単位（one-carbon unit）の置換した誘導体とそれらのポリダルクミン醍誘導体である。1炭素単位を結合した種々の遺元型葉酸は葉酸補酵素とも呼ぼれ，それぞれの酵素反応に高い特異性をもって関与するとともに，葉酸補酵素相互転換系によって相互に転換される（小橋，1996）。