2003年度　応用動物行動学会春季シンポジュウム報告:使役動物の行動学－ヒトのために働く動物たち－

摘要

2003年3月30日（日）、玉川大学農学部第2校舎502番教室において2003年度春季シンポジュウムが開催された。 今回のシンポジュウムは「使役動物の行動学－ヒトのために働く動物たち－」といったテーマで、4名の方々にウマからタカまで実に様々な使役動物の行動を紹介していただいた。 まず東京農業大学の小野耕平先生には「一馬力の山林作業」と題して、近年ではすっかり見られなくなった山林作業馬による搬出作業の詳細をはじめ、山林作業におけるウマの重要性を講演いただいた。 急峻な林内で、下手をすればウマもろとも大怪我をするような搬出作業の様子を見て、まさに「人馬一体」となった技術体系であることに感激するとともに、この技術体系が日本から失われつつあることに胸が痛んだ。