バイオマス、ニッポン総合戦略の展開について

摘要

地球温暖化防止，循環型社会形成，戦略的産業育成，農山漁村活性化等の観点から，「稲わら，家畜排せつ物，木くず，農業集落排水汚泥など再生可能な生物由来の有機性資源」であるバイオマスの利活用が注目されており，平成14年12月27日に「バイオマス、ニッポン稔合戦略」が閣議決定された。 『「食」と「農」の再生プラン』（平成14年4月），「経済財政運営と構造改革の基本方針2002」（平成14年6月閣議決定）における「農林水産省，環境省，関係府省は協力して，動植物，微生物や有機性廃棄物からエネルギー源や製品を得るバイオマスの利活用の推進について具体策を平成14年庭中にとりまとめる等，計画的に取り組む」との政府方針を受け，農林水産省内にプロジェクトチームを設置するとともに，有識者等からなる「アドバイザリーグループ」を設置。 パブリックコメントにょり寄せられた意見も踏まえ，12月までに7回にわたる集中的な議論を行う等により，年末の閣議決定を迎えたものである。