人工光型植物；場の特性から考える 利用方法と研究開発

摘要

国内の人工光型植物工場の数は平成21年以降、 徐々に増加し、平成27年度の調査では190を超 えている（文献1)。それまで「太陽光を受けて いない野菜」「高価な野菜」と敬遠されがちだつ た「植物工場産野菜」だが、最近では多くのメディ ァで取り上げられ、むしろ「無農薬」「清潔」な 印象が浸透し、以前より頻繁にスーパーなどの店 頭に並ぶようになつてきた。特に、周年的に安定 供給が必要で、加工の手間を省きたい中食、外食 産業での利用取扱量は年々増加している。また、大規模に安定生産を続け黒字経営する企業も徐々 に増えている。これは生産技術や生産設備のボト ムアップが進み、栽培や経営のノウハウが蓄積さ れてきた成果と考えられる。